飲食店には様々な種類があります。日本で、居酒屋、ファミレス、カフェと聞けば、違いは何となくわかると思います。同様にスペインではバル、カフェ、レストランがあり、それぞれ違いがあります。
スペイン人に聞いたバル・カフェテリア・レストランの違い
一般的に言われるこれらの飲食店の違いは次の通りです。
- Bar / バル ・・・ tapas や ración ( 大皿料理 ) があることが特徴。多くは 12 時頃に開店し、昼食時から夜 12 〜 1 時頃まで営業しているが、昼食と夕食の間の 16 〜 20 時には厨房や店自体が閉まるところもある。
- Cafetería / カフェテリア ・・・朝食ケーキ類のスイーツや甘いパンなどが置いてあるところもある。朝食。朝 7 〜 8 時頃から開店している。たまに昼食時に店を閉めるところもある。
上記の2つはよく似ていて、バルでコーヒー、カフェテリアでお酒を頼むこともできます。
また、 bar – cafetería という融合した店も存在します。
- Restaurante / レストラン(レスタウランテ) ・・・他の 2 つと少し趣が異なる。食事がメインで、日本のレストランとほぼ同じ。バルやカフェテリアがカウンターが存在するのに対して、レストランは必ずテーブルについて食事をする。
しかし、それぞれ似通っていたり、 bar – cafetería のように 2 つのカテゴリが融合した店が存在するなど、
スペイン人にとっても、これらの違いを説明するのはとても難しいようです。
スペインのバル・カフェテリア・レストラン の定義
では、これら 3 つを区別する定義は存在するのでしょうか。
探してみたところ、公式な定義としては、以下の違いがあるようです。
- Bar ( バル ) ・・・ 主に飲み物やおつまみ、タパス、料理、ボカディージョ ( 具を長いパンで挟んだ物 ) などをお客さんに提供する店のこと。
- Cafetería ( カフェテリア ) ・・・ 主にカウンターで、営業時間内にはいつでも、アイスクリームやシェーク、ソフトドリンク、ハーブティーなど飲み物全般を提供する。また、一品料理やセットメニュー、その店で作られた料理や軽食を提供することもできる。
- Restaurante ( レスタウランテ ) ・・・ 店内で調理された料理や飲み物を提供する店のこと。
その他の飲食に関わるサービス業は、上記の定義のいずれかとして扱われなければならないようです。
バル・カフェテリア・レストラン、どんな時に行く?
よく似ているとはいえ、用途によって使い分けられています。
例えば、朝食を取りたい時や、誰かと話をすることがメインの時は、カフェテリアに行きます。
軽くご飯を済ませたい、何か飲みながら、つまみながら楽しみたいという時はバルに、ご飯をメインにゆっくり楽しみたい時はレストラン、という使い分けがされています。
とは言え、カフェテリアでお酒を飲めたり、バルでコーヒーなども頼めるので、あまり囚われずに、気になるお店があれば入ってみるのが一番です。
反対に、スペインに来たからには、バルで本場のタパスを・・・などと考えていれば、
スペインでは多くの場合、店の看板や外に、その店が何の店なのか ( バルなのか、カフェテリアなのか、レストランなのか、美容院なのか、肉屋なのか、八百屋なのか … ) が明記されているので、
そちらにも是非注目して、探してみてください。
スペインのバル・カフェテリア・レストラン で、楽しく、美味しい、ひと時を過ごしてください♪