今回は スペイン語の動詞の活用 について説明していきます。
■ スペイン語の動詞の活用 について
まずは簡単に、動詞を活用する前に知っておいた方がいいことについて。
スペイン語の動詞は、大きく分けて次の3つに分けられます。
- AR 動詞・・・語末が -ar で終わる動詞 (例: cantar 歌う)
- ER 動詞・・・語末が -er で終わる動詞 (例: comer 食べる)
- IR 動詞・・・語末が -ir で終わる動詞 (例: vivir 生きる、住む)
大まかには、このグループによって活用のしかたが変わってきます。
また、以前の、スペイン語の 6つの 人称 - スペイン語文法の基礎 – でも取り上げたように、スペイン語には6つの人称があります。
その人称によっても、動詞の形が変わります。
さらに、時制(現在、過去、未来など)があります。
時制の種類は以下の通りです。
<直説法 indicativo >
- 現在 presente
- 現在完了 pretérito perfecto
- 線過去 pretérito imperfecto
- 過去完了 pretérito pluscuamperfecto
- 点過去 pretérito indefinido
- 未来 futuro
- 未来完了 futuro compuesto
- 過去未来 condicional
- 過去未来完了 condicional compuesto
<接続法 subjuntivo >
- 現在 presente
- 現在完了 pretérito perfecto
- 過去 pasado / pretérito imperfecto
- 過去完了 pretérito pluscuamperfecto
厳密には、他にも何種類かあるようですが、実際に会話で使われるのは、以上の13種類です。
※動詞の形としては、これ以外に現在分詞、過去分詞、命令形(直説法現在、接続法現在・過去の形を用いる)があります。
多いように思いますが、完了形 ( Tiempos Compuestos ) は、
動詞 haber(現在完了なら現在形、過去完了なら線過去形 etc. )+ メインとなる動詞の過去分詞 ( participio )
なので、覚えるべき時制は「現在、線過去、点過去、未来、過去未来、接続法現在、接続法過去」の7種類です。
今回は、この中の直説法現在の規則活用について見てみましょう。
■直説法現在 規則活用
まず、直説法現在とは、いわゆる「現在形」のことです。
現在や近い未来、意思、習慣などについて表します。
例:Mi hermana pequeña canta muy bien. 私の妹はとても上手に歌います。(歌がとても上手です。)
例:Te llamo en una hora. 一時間後に電話します。
例:Hablo por Skype con mi familia una vez a la semana. 私は週に1回、家族と Skype で話します。
では、実際に活用のしかたを見てみましょう。
1. AR 動詞
語幹(動詞の語末を除いた部分)は変わらず、語末部分が変化します。
cantar を活用すると、こうなります。
2. ER 動詞
comer を活用すると、こうなります。
3. IR 動詞
vivirを活用すると、こうなります。
直説法現在で、規則活用をする主な動詞です。
AR 動詞・・・ hablar | escuchar | girar | intentar | llamar | llegar | mirar | preguntar | visitar …
話す | 聞く |回転する| 試みる | 呼ぶ | 着く | 見る | 質問する | 訪れる
ER 動詞・・・ leer | beber | creer | vender | correr | responder | aprender …
読む | 飲む | 信じる | 売る | 走る | 答える | 学ぶ
IR 動詞・・・ abrir | escribir | recibir | subir | permitir | ocurrir | decidir …
開ける/開く | 書く | 受け取る | 上がる | 許可する | 起こる | 決意する
■まとめ
スペイン語の動詞を活用する際にチェックするべきことは、
- 動詞の語末( AR ? ER ? IR ?)
- 人称(主語)
- 時制
の3点です。
覚えるまでは少し面倒ですが、様々な動詞をとにかく一人称単数、二人称単数、三人称単数・・・といったように、暗唱していくのも一つの手だと思います。
その際に、主語も一緒につけて暗唱していれば、セットにして覚えやすくなりそうですね。
今回の内容が「規則活用」というタイトルのように、不規則なものも存在します。
が、そちらもある程度のルールに則っているので、少しずつ見ていきましょう。