スペイン語の性と数 の一致 El género y el número del español

日本人がスペイン語を勉強する上での難関の一つが 名詞、形容詞、冠詞などの スペイン語の性と数 だと思います。
スペイン語を教える先生たちも、性と数の一致の学習が容易でないことを知っています。
実際に、スペイン語を母語とする人たちであっても、この性と数の一致を間違えたり、迷ったりすることがあるからです。

では、性と数の一致とはどのようなものなのでしょうか。

まず、性についてですが、スペイン語の名詞には男性名詞と女性名詞があります。
そして、形容詞や冠詞(名詞の前につく語、ex. 英語のaやtheなど)、代名詞には男性形、女性形が存在します。
大まかには、語尾が-oで終わる名詞は男性名詞、語尾が-aで終わる名詞は女性名詞です。
形容詞は、形容する名詞によって語尾が-oか-aに変わると覚えておくと良いでしょう。
もちろん、例外やその他のケースもあります。
名詞の性を見分けるルールの詳細については「スペイン語の名詞の性はどうやって見分ける?」をご覧ください。

次に、スペイン語の数について、こちらは英語にもあるので理解しやすいかと思います。
要は、話したいものや人が一つ/一人なのか、二つ/二人以上なのかによって、
それに対応する名詞や形容詞、冠詞などの形が変わってきます。
複数形の作り方は、基本的には単数形の語尾に-sもしくは-esをつけます。
複数形の詳しいルールについては「スペイン語の複数形の作り方」をご覧ください。

さて、百聞は一見に如かず、例文と一緒に スペイン語の性と数 の一致を見てみましょう。

下記の例文では、冠詞(la, el, estas)、名詞(ventana, vestido, camas)、形容詞(bonita, caro, pequeñas)の性と数が一致しています。

スペイン語の性と数

– La ventana es bonita. (その)窓は可愛いです。

– El vestido es muy caro. (その)ドレスはとても高いです。

– Estas camas son muy pequeñas. これらのベッドはとても小さいです。

→ 名詞はそれぞれ、ventana (窓) とcama (ベッド) が女性名詞、vestido (ドレス) が男性名詞です。そして、ventana と vestido は単数で、cama が複数形のcamas になっています。

→ 形容詞の語尾を注目すると、形容する名詞によって-oか-a、そして複数形の-sがついています。

→ 冠詞については、数が限られているので、以下の表で確認してみてください。

不定冠詞 定冠詞 これ それ あれ
男性・単数 un el este ese aquel
女性・単数 una la esta esa aquella
男性・複数 unos los estos esos aquellos
女性・複数 unas las estas esas aquellas

 

色を表す形容詞は少し複雑です。
単数・複数は形が変化しますが、性による変化は単語によって異なります。

色を表す形容詞で、語末が-oを持つのもの(例: rojo 赤い, blanco 白い, negro 黒い, amarillo 黄色い…)は
今までの説明と同様に、形容する名詞の性によって形が変化します。

– Esa camiseta es roja. そのTシャツは赤いです。

– Esos pantalones son rojos. そのズボンは赤いです。

*pantalón(ズボン)は常に複数形 pantalones を使います。人によって、単数 pantalón を用いる人もいますが、
文法上は複数形が正しいとされています。

一方、語末が-o以外の色を表す形容詞(例: azul 青い, naranja オレンジ色の, verde 緑の, rosa ピンク色の, lila 薄紫の…)は、形容する名詞の性によらず、同じ形が使われます。

-Aquella cartera es rosa. あの財布はピンク色です。

-Aquel bolso es rosa. あのかばんはピンク色です。

スペイン語の性と数

 

同様に、一部の形容詞には男性形・女性形を持たず、男女同形のものもあります。

例)suficiente (十分な), interesante (面白い、興味深い), fácil (簡単な), difícil (難しい), grande (大きい) etc.

 

さて、ここまでの例文では無生物、いわゆる「物」だけが登場してきました。
無生物でそれ自身が性別を持たないものを表す単語は、性別が決められており、
必ず男性名詞か女性名詞のどちらかになります。
では、生物、つまり人間や動物を表す単語の性はどうなっているのでしょうか。

男の人、女の人、父、母、兄弟、姉妹など数えればキリがないほど、性別によって形が異なる単語があります。それらは、「人に関する名詞」にて説明していますので、参考にしてみてください。
ここでは、それらを2つに分類して見てみたいと思います。

一つは、男性名詞と女性名詞が同じ語源に由来しているもの。少年・少女を表すel chico / la chicaがこれに当たります。

もう一つは、男性名詞と女性名詞が異なる語源に由来しているもの。男の人・女の人を表す el hombre / la mujer がこれに当たります。

つまり、語尾を変えるだけのものと、単語自体が異なるものがあるということです。

これらに加えて、男女同形の単語が存在します。
学生を意味する estudiante がこれに当たります。
冠詞や形容詞は形容する人物の性別によって変化します。

 

動物に関しても同様で、性別によって語尾を変えるものと、単語自体が異なるもの、性別によって変化しないものが存在します。

 

最初のうちは、男性名詞か女性名詞かを判断し、性や数に合わせて冠詞や形容詞を変化することがとても大変に思えるかもしれませんが、読んだり書いたり、聞いたり話したりと、練習を重ねる中で少しずつ慣れていきます。まずは、失敗を恐れずにどんどん使ってみましょう!

この記事について、スペイン語でより詳しく知りたい場合は、こちらの記事(「Género de sustantivos y adjetivos」)も参照してください。

 

Kanami

Licenciada en estudios Interculturales por la Universidad de Kobe. Trabajó 4 años en una empresa informática como administradora de ventas. En 2013 vino a España para perfeccionar el idioma, alcanzando el nivel C2 en la academia don Quijote Granada un año. Posee el Diploma DELE B2 por el Instituto Cervantes. Actualmente vive en Almería y forma parte del proyecto JAPAES y nihonjinnotamenosupeingo, en el cual trabaja como profesora de japonés. Desde 2017 es miembro de la APJE (Asociación de Profesores de Japonés en España). 大学卒業後、IT商社にて4年間営業職として勤める。その後、スペイン語を習得するため、2013年からスペイン・グラナダにて1年間の語学留学を経て、現在、アルメリア在住。「JAPAES」「日本人のためのスペイン語」のプロジェクトに日本語教師として参加している。2017年よりAPJE(スペイン日本語教師会)会員。

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