スペイン人の名前と聞いて、どんな名前を思い浮かべますか?
女性だと、マリア、カルメン、男性だと、アントニオ、フェルナンドなどでしょうか。
先日、スペインの全国紙「 EL PAÍS 」に 2014 年に生まれた子どもの名前の傾向についての記事がありました。
近年の スペイン人の名前の傾向 はどんなものでしょうか。
2014 年、人気の名前は?
日本では、活躍したスポーツ選手や有名人などの名前の影響が、その年や翌年に生まれた子どもの名前の傾向に現れますが、スペインでは名前の流行はあるのでしょうか。
El mapa de los nombres de niños y niñas en #España https://t.co/o7dvvncyCG vía @el_pais pic.twitter.com/Ek8Np0UexQ
— Demografía (CSIC) (@Demografia_CSIC) 2016年5月21日
EL PAÍS の記事はこちら→ El mapa de los nombres de niños y niñas -EL PAÍS-
こちらの記事によると、2014 年に出生届が出された 220,239 人の男児の名前のうち、最も多かったのが、Hugo (ウゴ) 、同じく206,064人の女児の名前では、Lucía (ルシア) が最も多いです。
また、自治州ごとに見ると、 Lucía は9つの自治州で最多になっていますが、 Hugo はバレンシア州でのみ最多、自治州ごとでは、 Daniel (ダニエル) が5つの州で最多となっています。
「 Lucía 」は、 2003 年以降、 10 年以上も最多の座を守っています。
次点は、 2002 年に最も多かった María (マリア) 、そして、 Martina (マルティーナ) 、 Paula (パウラ) 、 Daniela (ダニエラ) 、 Sofía (ソフィア) 、 Valeria (バレリア) 、 Carla (カルラ) 、 Sara (サラ) 、 Alba (アルバ) と続きます。
一方、男の子の名前では、 Hugo は前年2013年に Daniel を凌いで最多となっています。
Daniel は 2010 年、 2012 年に最多でしたが、 2014 年は 2 番につけています。
その次は Pablo (パブロ) で、 2011 年に最も多かった Alejandro (アレハンドロ) は 4 番目、その後は、 Álvaro (アルバロ) 、 Adrián (アドリアン) 、 David (ダビッド) 、 Martín (マルティン) 、 Mario (マリオ) 、 Diego (ディエゴ) と続いています。
スペイン人の名前の傾向 は?
新生児に限らず、スペイン人全体として見るとどうでしょうか。
一番多い名前は、女性は María del Carmen (マリア・デル・カルメン) 、男性は Antonio (アントニオ) となっています。
上に挙げた子どもの名前やこれらの名前は、いわゆる伝統的、一般的な名前で、今もランキングの上位を占めていますが、近年は、以前ではスペイン語名として用いられなかった名前が多くなってきています。
男性では、 Eric 、 Enzo 、 Adam 、 Mohamed 、 Dylan 、 Ian 、 Pol 、
女性では、Chloe 、 Ona 、 África 、 Alexia 、 Malak などです。
また、Izan や Rayan 、 Jana などは、それぞれ英語圏で一般的な Ethan 、 Ryan 、 Hanna のスペイン語名として徐々に受け入れられつつあります。
ここに挙げた名前は、 María del Carmen を除いて、いずれも単一の名前ですが、 María del Carmen などのように二つを合わせて一つの名前とする複合名の人も多いです。
こちら↓の記事では、記事の後半で、スペイン人全体の名前ランキングについて言及されています。
Lucía y Hugo vuelven a ser los nombres de moda entre los recién nacidos -EL PAíS-
また、これらのデータを発表している、 INE (Instituto Nacional de Estadística スペイン統計研究所 ) のサイトでは他にも様々なスペインの統計データを見ることができます。
こちらのサイトは、右上にひっそり英語とスペイン語の切り替えボタンがあるので、スペイン語が分からない方もちらっと覗いてみてください。