スペイン語の 動詞ser は、動詞 estarと共にスペイン語で最も重要、且つ複雑な動詞です。
その理由は2つあります。
- 英語など他の言語の影響で、estarと混同してしまいやすいから。
- 動詞の活用という観点から、不規則動詞であるから。
今回は、この、スペイン語の中でも重要な 動詞ser を分かりやすくシンプルに説明してみようと思います。
まず、活用について見てみましょう。
最初に触れたように、”ser”は不規則活用で、以下のように活用します。
単数 | serの活用 | 複数 | serの活用 | |
一人称 | yo | soy | nosotros/nosotras | somos |
二人称 | tú | eres | vosotros/vosotras | sois |
三人称 | él, ella, usted | es | ellos, ellas, ustedes | son |
次に、どういった場合に使うのかを見てみましょう。
動詞ser の用法は、主に、次の7パターンです。
– 人や物を定義する、または特定する場合
例)Ayako es una gran madre あやこさんは素晴らしい母親です。
– 人間関係を表す場合
例)José es mi marido. ホセは私の夫です。
例)Michiko es mi hermana. みちこは私の姉(もしくは妹)です。
– 出身や起源を表す場合
例)Kanami es japonesa y María es española. かなみは日本人、マリアはスペイン人です。
– 職業(一時的な仕事は含まない)について話す場合
例)El señor Tanaka es cirujano. 田中氏は外科医です。
– 固有または永久的な性質、特徴について話す場合
例)Laura es alta. ラウラちゃんは背が高いです。
例)Las sillas de la cocina son de madera. キッチンの椅子は木製です。
– 時刻や日付を表す場合
例)Es 5 de enero. (今日は)1月5日です。
例)Son las 6.30 de la tarde. (今は)午後6時30分です。
例)La Navidad es en diciembre. クリスマスは12月です。
– イベントや行事の場所や時間について話す場合
例)La conferencia es a las 17.30. 会議は17時30分です。
また、述語(動詞の後にくる語)に名詞や形容詞をとる場合は、主語によって性・数が変化するので注意が必要です。スペイン語の性と数については、こちらも参考にしてみて下さい。
例)Él es alto. Ella es alta. / Yo soy profesor. Nosotros somos profesores. Nosotras somos profesoras.
【単語】
<代名詞> yo:私, tú:きみ, él:彼, ella:彼女, usted:あなた, nosotros/as:私たち, vosotros/as:あなたたち, ellos:彼ら, ellas:彼女ら, usedes:あなたたち
un / una:[不定冠詞]英語のa, anにあたる
el / la:[定冠詞]英語のtheにあたる
grande:[形容詞]大きい、偉大な ※名詞の単数形の前につく場合は、granに変化します。
la madre:[女性名詞]母親、お母さん
mi:[形容詞]私の
el marido:[男性名詞]夫
la hermana:[女性名詞]姉、妹
japonés / japonesa:[名詞]日本人、(男性形で)日本語 [形容詞]日本の
español / española:[名詞]スペイン人、(男性形で)スペイン語 [形容詞]スペインの
el señor:[名詞]〜氏(男性への敬称)、男性(敬意を込めて)、紳士
el cirujano:[男性名詞]外科医
alto / alta:[形容詞]背の高い
la silla:[女性名詞]椅子
la cocina:[女性名詞]キッチン、台所
de:[前置詞]〜の、英語のofに近い意味を持つ。
la madera:[女性名詞]木材
enero:[名詞]1月
la tarde:[女性名詞]午後、夕方
la Navidad:[女性/固有名詞]クリスマス
en:[前置詞]〜の中に、英語のinに近い意味を持つ。
diciembre:[名詞]12月
la conferencia:[女性名詞]講演
a:[前置詞]英語のtoに近い意味を持つが、ここでは時点、特定の時間を表す。
profesor / profesora:[名詞]先生、教師、教授
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